それからというもの、
イヲマルは妖術の練習を熱心にやるようになった。
メノも毎日一緒になって練習につきあった。
メノには、いたずらばかりしているイヲマルより
今のイヲマルの方がずっと楽しそうに見えて
自分も楽しかった。
でも、イヲマルがいたずらをしなくなったかというと
実はそうではない。
時々、朝でもないのにアサガオが咲いていることがある。
それは、今でもイヲマルがこっそりとやらかしている
小さないたずらなのだ。
人々は、その昼に咲くアサガオを「ヒルガオ」と
呼ぶようになったそうな。
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