お山のイヲマルの舞台設定

人里から離れた山間にある小さな妖怪の村に、100匹の妖怪が静かに暮らしている。妖怪達にはそれぞれ1匹に1つずつ能力が備わっていて、その能力の種類も100種ある。この能力の数と種類は常に一定に保たれており、妖怪が死して能力が消えても、必ず同じ能力を持つ妖怪が間もなく生まれてくる。能力を操るのに未熟な者は、それを補助し引き出す為の媒介のような物を使う場合がある。能力は自然界のバランスを保つ為や、豊かな実りを与えたり災害から生き物を守ったりする以外には使わない決まりがる。



イヲマル

=イヲマル=

狐によく似た男の子の妖怪。仮面や尻尾は似てるけど狐とは違う形をしている。年齢は人間でいう5〜6才くらい。同い年くらいのメノとは幼馴染み。口数が極めて少ない上に仮面で表情もわかりにくいがとてもイタズラ好き。口数が少ない分、イタズラはコミュニケーションや自己主張の手段の1つなのかもしれない。植物に呼び掛けて力を借りたり、イヲマルの妖力で植物の力を増幅させたりする能力を持つ。手に持っている物は妖力操作に使う媒介。宗教的なものとは無関係。



メノ

=メノ=

猫によく似た女の子の妖怪。尻尾が2つあるので猫又に近いもののようだが猫ではない。年齢は人間でいう5〜6才くらい。同い年くらいのイヲマルとは幼馴染み。無口なイヲマルの数少ない理解者の1人。あまりはっきりと物を言うタイプではないが、イヲマルとは言葉数は少なくても仲良くやっている。何にでも優しくイヲマルのことも長い目で見守っている。風を使う能力を持つ。風の中に住む“風の猪”を唯一見ることができ、その力を借りることができる。風車は能力を操作する為の媒介。



マンザ

=マンザ=

虫に似た風貌と蟹や海老などに似た硬い外皮を合わせ持つ妖怪。能力の高さと人柄の良さから妖怪の村の長をしている。村の妖怪は皆家族のように想っていて、責任感も強く面倒見も良い。人間と妖怪は距離を取りつつも離れ過ぎてはいけないと、時々人里の様子を見に行ったりしているらしい。酒と煙草が好き。虫と会話したり操ることができる能力を持っているが、操れるのは虫だけじゃないようだ。しかし、あまり使うところを見せないので詳しくは不明。誰かの話に寄ると、山を動かしているのを見たとか見ないとか…。手に持っているのは媒介の虫篭だが、能力が高い為今は提灯代わりにしか使っていないので持ち歩いたりはしない。