妖怪の長のマンザはこれに見かね、
ある日、イヲマルを呼びつけて言った。
「イヲマル、妖術は誰かの役に立つために使うもんだ。
これ以上悪さに使うようならば
二度と出て来れないところに閉じ込めることになるぞ」
と、言った。
しかし、イヲマルはマンザの言葉には耳をかさず
あっかんべーをした。
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