ふと、足元を見ると
さっきまでなかったはずなのに
いつのまにか小さなアサガオの花が咲いていた。
「これを使えば外に出られるかもしれない」
イヲマルはあの時のメノの笑顔を思い浮かべながら術をかけた。
すると、みるみるうちにツタが伸び、花が大きくなって
イヲマルを井戸の外まで運び出した。
アサガオは今まで見たこともないくらいに大きく
奇麗に咲いた。
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