挿絵

外に出たら朝日が昇るところだった。

イヲマルは久しぶりに見る眩しい太陽に

すがすがしい気持ちになった。


井戸のすぐそばではマンザがイヲマルを待っていた。

イヲマルはマンザに一言、「ごめんなさい」

と言って頭を下げた。

マンザは


「出られて良かったな」


と、ただ笑顔で頭を撫でるだけだった。

三日間、井戸のそばでイヲマルが出てくるのを

待っていてくれたようだった。



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